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びっくり金魚&二色兜 2015年2月1日 詳細トップ

          

折り紙





 

 折り紙で作る兜も金魚はとても簡単な初級者でもできるものである。折るときに最初にスライドして折っておくと、裏側の色が出て複雑そうになる。最近ではダイソーなどの100円ショップで両面折紙が80枚で108円で販売されている。両面折紙がこんなに安く手に入れられるのだから、両面折紙の裏表を上手く出してやれば、楽しいものとなる。
 哺乳類の中でカラーで物を判別できるのは、ホモサピエンスと一部高等なサルの仲間だという。犬やライオンなどはカラーで見ていないで、白黒で見ているのだそうだ。シマウマは色鮮やかそうであるが、白黒で見ているライオンにとっては、迷彩になるらしい。なお鳥類・魚類・昆虫類はカラーで見えているとのことである。
 カラーで見えているとのことは、人間にとってとても有用なことであるらしい。それならば、色を上手く活用した折り紙をやりたいと私は考えている。そんなことから、二色かぶとを作ったものだ。二色かぶとを発展させるて金魚を作ると、折り紙の裏部分がちょうど眼のような感じとなり、また面白いものとなった。
 裏表を利用して金魚を作って、遊んでいた。せっかくだから、二色かぶとと同じように下を折り返して立つようにした。ちょっと尾びれ部分を下に押してみたら、反動で口を下にして立つようになった。これはびっくり面白いと完成形にしてみた。これがびっくり金魚ちゃんである。
 新潟青山イオンのラウンジで作って、横にいた3歳半くらいの女の子にプレゼントしてあげたら、とても喜んでくれた。これはヒットだねとホームページでアップすることにした。
二色かぶとの作り方
   
@両面折紙を用意       A裏面が出るように△折り  B逆に表面が出るようにスライドさせて、△に折る。裏面が5ミリから7ミリくらい出るようにスライドさせる

   
C上下をひっくり返し、下に折り下げる D左も折り下げる E上に△に折りあげる

   
F左も△に折りあげる   G兜の鍬形部分を折る      H△にだんだん折りにする

                
I二色かぶとが出来上がります。下の赤い部分をPQのように折りあげるときちんと立ちます。両面折紙の裏面も上手く利用することで、とても格好良くなります。ポスターなどの大きな紙で作れば、かぶることが出来て、楽しいと思います。ここまでが二色かぶとの作り方です。


               二色かぶとからびっくり金魚ちゃんへの発展

 折り紙の金魚は伝統折り紙のようです。かぶとの折り方から作ります。普通のかぶとでも作れるのですから、二色かぶとでも作れるはずです。チャレンジしてみたら、鍬形部分の赤が出ているので、素敵になりました。また立ててみたら、尾ひれを押すとその反動で立つようになりました。

   
J二色かぶとをひっくり返します K斜め△に折れ線をつけます L右側も折れ線をつけます

   
M左右4分の1切れ込みます N半分に折ります      O金魚の尾ひれ部分を開きます

   
P下の赤部分を半分まで折りあげます Q反対も折りあげます R尾ひれも折り上げ立てます

          
S尾ひれを押してあげると       ?これはびっくり反動で口を下にして倒立します。

※折り紙にハサミを入れるのは私はあまり好きではない。試行錯誤(思考も錯誤)してみましたが、やはり金魚らしくするには切れ目を入れる必要がありました。尾ひれを下に押すことで、その反動で倒立するのがこのびっくり金魚ちゃんの面白さです。
 だまし船とかびっくり金魚ちゃんへの反応で子どもの発達段階がわかります。一般的に未満児はピアジェの言う前操作期の初期であり、保存概念がまだ確立していないので、楽しむことが出来ないで、すぐにグシャグシャにする傾向があります。3歳児になると保存概念が出てくるので、楽しんでくれます。ある意味では折り紙は子どもの発達段階を見極める手段の一つになるのではないかと思います。
 まただまし船を本当にびっくりしてくれるのが保育園児です。ピアジェの言う具体的操作期に入った学童期の子どもは最初はびっくりしますが、仕組みを理解できますので、別の喜び方をします。また自分で作ろうとする意欲が出てきます。
 折り紙を前操作期(幼児期)・具体的操作期(学童期)そして形式的操作期(青年期)の子どもたちなどが幅広くユニバーサルデザイン的に活動できるようにと思っています。
    チラシを二重にしてびっくり金魚ちゃんの尾ひれを楽しく(2015年2月5日追加)
             
           


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