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平島公園の遊具たち(2013年12月21日)

児童健全育成指導士 田中 純一


 
平島公園には22基の遊具があります。ピラミッド1・ブランコ3・ロープスイング3・蜘蛛の巣フォラム1・フォックス滑り台1・雲梯1・カバさん2・ロックマンクライム1・アップル1・ロッキンパッピー2・親子ブランコ1・幼児用すべり台3・サッカーボール風ジャングルジム1・鉄棒1です。ボランティア団体平島公園クラブが日本宝くじ協会の助成で設置したもらったものが19基です。新潟市西区役所建設課に設置してもらったのが3基です。
  

 

  平島公園の遊具1 新しいピラミッド遊具

 平島公園は縦100m横60mで6000uの大きな公園です。公園の真ん中は思い切って走ることができるように遊具を置いてありません。端のほうに遊具を置いて、子どもたちが楽しく遊び、それを見て、お年寄りも喜ぶようにしています。

 12月に新潟市西区役所建設課よりピラミッド型遊具が設置されました。

    

 子どもたちは狭い場所に入るのが好きです。ピラミッド型遊具は上に登って遊べるし、中に入っても遊べます。また入口の反対側は穴が開いていて、中が見えるようになっています。完全な閉鎖空間では子どもたちは中で悪いことをします。狭い空間だけど、外からも見えておくようにしておくことが必要です。

 

  平島公園の遊具2 ブランコ

 砂場・滑り台・ブランコは保育園の三種の神器などと聞いたことがあります。ブランコはとても子どもたちが喜びます。しかしブランコの下が掘れて、雨がふると水たまりができて遊べないことがあります。平島公園ではブランコや遊具の下に最初要らなくなったじゅうたんを敷いていました。平島公園が緑化されていくとじゅうたんが汚く見えるようになりました。そこで緑の人工芝を敷くようにしました。

 ピラミッド型遊具のように新設されるときは新設時に役所や設置業者などと相談して、自治会で予め人工芝とプラスチックの打ち込み棒を購入します。そして、きれいに人工芝が張れるようにしています。

 写真のブランコは最初、下にじゅうたんを敷いていました。汚くなってきたときに、人工芝の寄贈があり、その人工芝を張ったらきれいになったものです。

 遊具の安全範囲のことが強く言われるようになりました。ブランコの周りに赤い柵が設置させるようになりました。すると子どもたちはこの柵に登ってバランス遊びをして、怪我をしてしまいます。

 遊具の使用方法を守らせることは大切です。でも、怪我をしたら、行政の責任みたいなことを言う親が増えています。結果的に遊具撤去や無用なことがなされるのも困ったものです。

 子どもたちは狭い場所に入るのが好きです。ピラミッド型遊具は上に登って遊べるし、中に入っても遊べます。また入口の反対側は穴が開いていて、中が見えるようになっています。完全な閉鎖空間では子どもたちは中で悪いことをします。狭い空間だけど、外からも見えておくようにしておくことが必要です。

 

  平島公園の遊具2 ブランコ

 砂場・滑り台・ブランコは保育園の三種の神器などと聞いたことがあります。ブランコはとても子どもたちが喜びます。しかしブランコの下が掘れて、雨がふると水たまりができて遊べないことがあります。平島公園ではブランコや遊具の下に最初要らなくなったじゅうたんを敷いていました。平島公園が緑化されていくとじゅうたんが汚く見えるようになりました。そこで緑の人工芝を敷くようにしました。

 ピラミッド型遊具のように新設されるときは新設時に役所や設置業者などと相談して、自治会で予め人工芝とプラスチックの打ち込み棒を購入します。そして、きれいに人工芝が張れるようにしています。

 写真のブランコは最初、下にじゅうたんを敷いていました。汚くなってきたときに、人工芝の寄贈があり、その人工芝を張ったらきれいになったものです。

 遊具の安全範囲のことが強く言われるようになりました。ブランコの周りに赤い柵が設置させるようになりました。すると子どもたちはこの柵に登ってバランス遊びをして、怪我をしてしまいます。

 遊具の使用方法を守らせることは大切です。でも、怪我をしたら、行政の責任みたいなことを言う親が増えています。結果的に遊具撤去や無用なことがなされるのも困ったものです。

   
   

   平島公園の遊具3 ロープスイング

ロープスイングは楽しい遊具です。でもこの遊具ももう販売されていないそうです。思い切って投げてぶつかると危険とのことです。スイングする黄色のボールの球に鎖をつけて地面に半固定することが必要だとことです。完全に安全な遊具など遊具になりません。きちんとしたルールを守らせて、楽しく遊ばせるようにしたいものです。これは保護者と大人の責任であると思います。危険と言えば砂場も危険です。砂を投げて目に当たった失明したらと言うことになります。常識から考えて『やって良いこと悪いこと・やって良い場所悪い場所・言って良いこと悪いこと』があることを最初にきちんと子どもに教えることが必要です。

ロープスイングの遊び方です。3人でロープをグルグル巻いて、手を離すとメリーゴーランドのように回って子どもたちは大喜びです。『メリーゴーランドやろう』と遊んでいます。メリーゴーランドをするとロープの一部分が擦り切れてきます。年に2回ほど、ロープに布ガムテープを巻き付けて補強しています。子どもたちにも手伝ってもらっています。

  

   平島公園の遊具4 蜘蛛の巣フォラム

宝くじ協会の遊具は全部で19基あります。ボランティア団体である平島公園クラブが宝くじから助成を受けて、設置したものです。蜘蛛の巣フォラムもこの一つです。中に入った子どもを外から他の子どもが揺らして遊んだりしています。

考えてみると箱ブランコは危険ではありましたが、子どもたちには人気の遊具でした。中に入る子・上でこぐ子など(=上でこぐのは禁止なのですが、やっていましたね)この箱ブランコを安全にしたのが蜘蛛の巣フォラムですね。この遊具も設置時に人工芝を敷きました。

   

  平島公園の遊具5 フォックス滑り台

キツネの顔をしたすべり台です。この滑り台が良い点は3点です。まず上に上っていくのに階段ではなくて、ロッククライミングみたいになっていてそれ自体が遊べることです。第2に上がった踊り場が他のすべり台より広く、そこで遊べることです。最後に滑っていく途中に起伏があって楽しめることです。

3歳から12歳用となっているのですが、1歳くらいから遊び始めます。私は1歳くらいからのチャレンジはとても良いことだと思っています。けれど保護者がちゃんと付き添って自己責任の原則で遊ぶことが大切と思います。遊んでいる親子に年齢制限のシールを見せて、注意喚起をしています。問題なのは公園に子どもを連れてきて、まったく子どもの危険に注意を払わない親もいることです。何もしないでいて、事故が起きると設置者の責任を追及するようなことは困った問題です。ブランコなども6歳以上になっています。もちろん3歳くらいからやっています。指がブランコの鎖に入らないようにガムテープを巻いていますが、保護者の責任と保護者への注意喚起が基本ですね。

  

平島公園の遊具6 雲梯

 かなり前のことになります。ある都市で雲梯の間にランドセルと首が挟まって死亡事故が起きたことがあります。すぐにランドセルの構造的欠陥がないか?雲梯に問題がないかなどとマスコミで話題になりました。私も元職場と平島公園の雲梯に『ランドセルなどを背負って遊んではいけません』とシールを貼りました。子どもの保護者の一人から『背負うにひらがなをうたないと子どもが読めないでしょう。』との指摘を受けました。私は『子どもは遊具の仕様説明など見て遊びません。大人が指導するために書いたのです。』と話しました。

 遊具のことよりもルールを守らない使い方から事故が起きることが多いものです。きちんと注意が出来る大人でありたいものです。そして、他人の子どもを注意ができ、注意してもらったら注意されて子どもの親は感謝が出来るようにしたいものだと私は考えています。

  

   公園の遊具7 カバさん

 小さな子どもに人気なのはカバさんです。乳幼児用に砂場の横に自治会のみんなで動かしました。遊具の安全範囲の距離が変更になり、前の場所が狭いとの指摘が出たからです。

 宝くじの寄贈遊具は基本的に穴を掘って、土台を下に埋め込んで安定させるパターンのものです。ですから大人が6人くらいで頑張れば、移動も設置もできるのが良い点です。

 子どもたちはカバさんの口からもぐったり、鼻の上に乗ったりして遊びます。また砂場の砂をかけたりします。後片付けをきちんとしてくださる保護者もいます。ダメな人もいます。砂場のお向かいの清水さんがいつも砂場とカバさんをきれいにしてくれています。

 私はその話をして、みんなが協力して平島公園をきれいにするように声かけをしています。

  

  平島公園の遊具8 ロックマンクライム

 ロックマンクライムもみんなが大好きです。6歳以上となっているのですが、早期教育との考えでしょうか?4歳くらいからお母さんたちはチャレンジさせたいようです。危険は自己責任ですよと声かけをしています。

 これを自力で登る2歳の女の子がいました。上に上がって鉄棒でブラブラと遊んでいました。降りられなくなると『ママ・ママ』と呼びます。この場合、ママは本当のママではなくていつも遊んでくれる小学校6年生の男の子でした。私は『ママ。呼ばれているよ』と彼に声かけをすると彼女の助けに行ってくれていました。

 それから誰でもつかまえて『ママ・ママ』と呼んで遊んでいたのですが、急に男の人と男の子の助けを呼ばなくなりました。どうしたのですか?と聞いたら、病院で男の人に注射をされてからすっかり男嫌いになったのだそうです。

   

  平島公園の遊具9 アップルライム

 リンゴの形をした可愛い遊具がアップルライムです。私は50歳くらいまではそんなに色の効果を考えることがありませんでした。しかし、子どもたちの様子を見ていて、色によって気分がかなり変わることに気づきました。平島公園は全体を緑にして、黄色や赤・青などがところどころにあります。

 色が鮮やかでないと目に入らなくて事故になることもあるので、色の効果を考えながら遊具を配置することも必要であると思います。

  

  平島公園の遊具10 ロッキンパッピー

ロッキンパッピーは6歳までの幼児用遊具なのですが、小学生や中学生ときには高校生も遊んでいます。幼児と大人が一緒に乗ることを考えているので耐久性としてありそうです。でも中高校生が乱暴に扱うと危険なので、時々、シールを見せて注意をしています。

ロッキンパッピーは2台あります。この他幼児用すべり台が3台・ロープスイング3台・カバさん2台・ブランコ3台というように出来るだけ同じ遊具を複数台配置しています。少子時代の子どもたちはわがままですから、遊具の取り合いになることが多くあります。複数台置くことでケンカを減らすことが出来るように思います。また一つ一つの遊具も少人数で遊べるものにしています。多人数で遊ぶのはなかなか難しい時代だからです。少人数で遊び、それからだんだんとみんなで遊べるようにとしていくことが必要な時代であると思います。援助遊び→一人遊び→並行遊び→グループ遊び→ルールある多人数遊びへと発展していくように思います。
 子どもは遊具などの取り合いのケンカで成長するとの意見もあります。でもこれだけ少子時代になると、人間関係の経験が少なすぎます。一人遊びが出来るような状況を作り、そこから仲間遊びになるように保護者や大人の働きかけが必要な時代になったように思います。20年前くらいにガキ大将が必要との意見がありましたが、もうなくなったように思います。時代と環境と状況は変わっていくように思います。その中で新しいやり方を見つけて状況を変えていく必要があると思います。

  

   平島公園の遊具11 親子ブランコ 

乳幼児と親子が一緒に乗れてそれほど揺れないのが親子ブランコです。これは一つしかないのですが、一つで十分です。時々中学生の女の子が将来に備えて準備をしているのか、乗っています。男の子は乗ってみてあまり動かないとわかるともう遊ばないようです。

親子ブランコにはオプションでマットがついてありました。

  

   平島公園の遊具12 幼児用すべり台

 幼児用すべり台は3台あります。保育園児や幼稚園児などがたくさん遊びに来るからです。

平島公園は周りの道路が公園のところで曲がるように1972年3月に設計し完成したのだそうです。本来の道は西川から青山水道遊園まで一直線だったものを道路変更したとのことでした。それで自動車があまりスピードを出しにくくなっているのが安全面からプラスです。また自治会で1mの木は50p下の枝を落とし、3mの木は1.5m下の枝おろしをし、6m・8mのものは3m・4m下の枝おろしをしています。このことで、不審車両等が公園の横に停めてあってもわかります。また幼児が外に出ても、すぐにわかるようになっています。

安全管理がやりやすいので多くの小学校・幼稚園・保育園が遊びに来ます。中学生もやってきます。

  

平島公園の遊具13 サッカーボール風ジャングルジム

 昔あった回る回転遊具はみんな撤去になりましたね。平島公園にも回転遊具やシーソー・箱ブランコなどもあったのですが、どんどん撤去されました。その代りに日本宝くじ協会の寄贈遊具や区役所建設課の新しい遊具などが入りました。

 サッカーボール風ジャングルジムも子どもたちに人気がありますね。
 

  遊具の安全管理についての考え方として、設置者責任主義がいつの間にか強くなりすぎてきたと思います。基本的には使う人の自己責任の要素が一番強いと思います。設置者責任主義が強すぎると、設置者は責任を問われるのを恐れて、危険がないような遊具設置をするか、遊具の年齢制限をします。結果として楽しい遊具が撤去されます。または、年齢制限が形式上あるけれど、実際は守られないことになります。

 自己責任の原則や保護者責任の原則をもっと前面に出す必要性を強く感じるこの頃です。近くの小学校の放課後児童クラブが遊びに来た時に『遊ぶ前に平島公園をきれいにしてから遊びましょう』と提案しました。次に学校の学年に地域探検に100名くらいで先生と子どもたちがやってきました。その時、ひまわりクラブで来た子どもが『先生。平島公園はきれいにしてからでないと遊べないんだよ』と言ってくれました。それ以来、いつもみんなでゴミ拾いや石拾いなどをしてから遊んでくれるようになりました。

 『来た時よりは美しく』ではなくて、『着いたら美しく』とやれば、帰るときには清掃をする必要もありません。きれいにした公園をわざわざ汚す人はいません。

  

   平島公園の遊具14 鉄棒

 平島公園の鉄棒は他の施設で要らなくなった鉄棒を貰ってきて移設したものです。作られたのは15年ほど前なのですっかり錆びてきました。2012年の暮れに西区役所建設課にお願いして、錆び落としと色塗りをしてもらいました。施工業者の高見さんは丁寧に錆びて減ったところは溶接をして補修してくれました。

 ペンキの塗り替えというと簡単そうですが、塗る前の下地をきれいにして、錆びや汚いところを落とし、一回錆び止めを塗る作業がとてもたいへんなのです。私たちはついつい出来上がりの表面だけで評価をしてしまいますが、そんなものではないことを強く印象に感じた作業でした。

  

   平島公園の遊具15 その他

 なんたって苦労しているのは緑の維持ですね。平島公園の草はシロツメクサ・オオバコ・チドメグサ・シバ・ノシバ・コウライシバ・メヒシバなどの雑草集団です。それで草が伸びるときは月に3回以上の草刈りが必要です。乗用式芝刈り機や自走式芝刈り機なども活用して頑張っています。きれいな芝生のような公園で、裸足で遊べるのが平島公園の一番かもしれませんね。また写真の奥に見えるコンクリートのフェンスを緑色に塗りました。このことで、公園の外に子どもが出ても目立つようになりました。

 UFOみたいなかっこうをしているのは、サツキです。普通は下を切らないで真ん丸にするのですが、子どもが隠れて見えなくならないように、下の枝を落としています。

 公園のベンチも矢代塗装店に下塗りのあと、薄い水色にしてもらいました。その後にみんなで絵を描いて落書き防止にしています。

  

  

  

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