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遠くから見ると緑のシバのように見えます。でもこの緑はメヒシバ・オヒシバ・クローバー・チドメグサ・オオバコの集団です。
手前のちょっと茶褐色になっているのは、お盆過ぎから2週間連続で雨が降らなかったので、枯れ始めたすずめのカタビラです。スズメノカタビラは雨が降らないと枯れてしまいます。 |
緑の主体になっているメヒシバです。メヒシバは寒暖差を利用して、夜露を葉にためて、自分の根に持っていきます。ですから湿気があれば、雨が降らなくても大丈夫です。その代わりに寒さには弱くて、寒くなってきると根が大丈夫ですが、葉は枯れてしまうので、茶褐色となります。
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オオバコも周りのクローバーも暑さにやられないのは不思議でした。どうも暑いときは葉を縮めて、水分を取られないようにしているようです。オヒシバやメヒシバが夜露で集めた水分を少しもらって生きているのではないかと私は思っています。
クローバーは雪に弱いと思っていたら、雪にも強く新潟県五泉市の村松公園で雪の下から元気に緑色をしていました。
クローバーは空気中の窒素を取り込む能力も持っています。偉大な植物です。
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雪にも寒さにも強いのに、暑くて雨が降らないのが苦手なのがスズメノカタビラです。武士が肩につける帷子(かたびら)に花が似ているのでスズメノカタビラと言うようです。メヒシバ・オヒシバのように背があまり高くならないので、いつもは平島公園の緑の主役として、シバだと思われています。
私が乗用式芝刈り機で草を刈っていたら、それを見ていた人が『あんなに深く刈り込んだら芝が枯れてしまう』と話していたとのことです。残念ながら雑草集団なので深く刈ってやらないとすぐに伸びてしまうのです。一週間に1度は深く刈ることで雑草間のバランスを保つことが必要となっています。 |
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