tomoyanの活動を考える

★ホーム    ☆クローバー大作戦





 
 公園や道路の街路樹の下をいかにきれいにするかは私の一つの課題であった。
 いくら雑草を抜いても抜いても雑草の種はどこからか飛んできて、どんどん蔓延ってしまう。そんなことを考えていた時に、村松公園で2月11日に雪にも負けないで頑張っているクローバーを見つけた。今から3年前の2009年のことである。休日だったので連れ合いとお昼を食べに出かけて見つけた。それが左下の写真である。
 正直な話ですが、びっくりしました。私はクローバーは冬の雪に負けると思っていました。ところがクローバーは冬の雪の下でも元気なのです。そして雪がとければ、緑いっぱいになってくるのです。
 これはすばらしい発見と思いました。平島公園や駐車場に除草剤を撒かなくても、雑草をやっつけることが出来るのです。雑草のかわりにグランドカバーとしてクローバーの種を撒き、イネ科の雑草を取り除いていけば、花と緑の環境を作ることが出来ます。
 右の写真は2010年に自宅前の駐車場にクローバーの種を撒いたときの様子です。
 私は自宅前の駐車場を借りているのですが、雑草が蔓延るので地主の方が除草剤を撒きます。すると私の家の樹木も枯れてしまうのです。除草剤を撒かないようにクローバーの種を撒きました。それを知らなかったので、せっかく撒いた後に、除草剤を地主の方が駐車場の半分に撒いてしまいました。撒いたところはきれいに枯れて、撒かれなかったところは元気にクローバーが生えてきました。
 普通にしておくと右の写真のようにイネ科の雑草が元気に出てきます。すると他の草達はほとんどイネ科の雑草に負けてしまいます。
 イネ科の雑草の基本戦略は暑さに強い、寒さに強い、乾燥に強いからです。暑さ寒さには多年草なのでじっと我慢をして、乾燥には朝露などをその葉から地下の根へと水分を導くのです。
 イネ科の雑草の敵は完全なる砂漠のような乾燥であり、温帯や冷帯の気候はイネ科の味方でもあっても敵ではないのです。
 イネ科の雑草の敵は実は、こまめに草をとる人間かイネ科を食べる動物です。稲を育てる人間にとって、実はイネ科の雑草はとても貴重でした。というのはたんぼを耕すために、牛や馬が貴重な労働力だったからです。今でも何馬力というように馬の力が労働力として表現されています。
 牛や馬の労働力のエネルギーとして、イネ科の雑草が使われていました。私は現在61歳です。10歳前後に新潟県南蒲原郡下田村の農家では飯前仕事として牛の朝食のための草とりが行われていたことを覚えています。
 牛馬が食べるか、人が牛馬のためにイネ科の植物を刈り取らなくなれば、イネ科の雑草は繁茂します。しかも普通は多年草であるイネ科の敵はイネ科よりも高い樹木ですから、人間が必要とする植物例えばクローバーとかなどの植物は負けてしまうのです。
 意図的にイネ科を根こそぎ取り除く必要があります。上記の写真は平島公園のフェンスの周りを根こそぎイネ科の雑草を取り除いた様子です。
 左の写真は同様に平島公園のプラタナスの樹木の周りにイネ科の雑草が蔓延っている様子です。 
 樹木の周りは草払い機や芝刈り機が入ることが出来ないのでイネ科の雑草のオアシスとなるのです。
 イネ科の雑草をフェンスや木の周りから取り除くには竹の子掘りの鍬が効果的です。
 竹の子掘りの鍬は鍬の幅が狭くて鍬の鉄の部分が厚いのが特徴です。狭い場所でもどんどんイネ科の雑草を取り除くことが出来ます。反面とても重たいのです。街路樹や平島公園のポプラの木の下などをこの鍬を使ってイネ科の雑草を取り除くのはとても大変な作業です・
 私が60歳で退職したのも65歳になってからこの作業は大変と感じたからです。
 65歳を過ぎても、学生さんや子ども達に花緑理論や緑化活動のノウハウを伝えることは出来ますが、この竹のこ堀り鍬を振り上げるのは65歳までかなと感じています。
 上記の竹の子掘りの鍬で木の周りを掘り起こすと左の写真のようになります。一見簡単そうですが、けっこう大変な作業です。
 もちろん明治時代の北海道の開拓民の苦労まではいきません。でも平成時代の中でこの作業はけっこうたいへんだと私は感じています。

 そう思わないい人がいたら、ぜひやってみてください。

 基本はやはり手作業なのです。
 フェンスの回りも含めて、街路樹の周りも雑草を取り除いて、クローバーの種を撒いていくこと右の写真のようになります。

 こうなってしまえば、イネ科の雑草が生えることもなくなります。そして、フェンスや木の周りはクローバーでいっぱいになります。
 また、クローバーは空気中の窒素を取りくむ能力があるので、地味が豊かになり、花を植えることも可能となります。
 
 フェンスの横がクローバーでいっぱいになった様子です。冬の雪にも負けないで頑張ってくれます。
 でも時に、クローバーを根こそぎ刈り取ってしまう人もいます。完全に草をとるときれいになったと誤解する人もいるのです。
 しかしながら、クローバーを根こそぎ取ってしまうとどこからともなくスズメノカタビラなどの雑草の種が飛んできて、またイネ科の雑草が蔓延ってしますのです。
 グランドカバーとはどのような植物でカバーするかとの考えなのです。カバーしなけれれば他のイネ科の雑草が必ず出てくることでしょう。
 こんな風に毎日頑張っていると花と緑の環境が実現できます。これは私の夢です。  
 
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